法事の種類について
公開日: 2020年07月29日
更新日: 2024年07月02日
- 葬儀・供養
仏教では故人を偲び、冥福を祈るため法要を営みます。 法事、法要という言葉は聞いたことがある、実際に参列ことがある方も多いかと思われますが、その儀式の意味合いを知る機会は少ないかもしれません。
こちらでは法要や法事についての意味合いや、その種類について解説いたします。 まずはお気軽にご相談ください。
法要と法事の違い
最初に法要と法事の違いについて確認していきましょう。 一般的に「法事」とまとめられることが多いのですが、厳密にいえば住職にお経をあげてもらうことを「法要」、法要とその後の食事会も含めた行事のことを「法事」といいます。 そもそも法要とは仏教用語で故人を供養するという意味があり、追善供養ともいわれています。 法要はあの世で故人が良い報いを受けることができるよう、この世に残されたものがお祈りをするために行います。 仏教では法要を行う日についても定めがあります。法要を行う日とは
◇中陰法要(忌日法要)
仏教では人が亡くなった後の49日間のことを「中陰(ちゅういん)」と呼びます。 この49日の間、亡くなった人は現世と冥土の間をさまよっているとされており、49日後に閻魔大王によって魂の行き先が決まります。 そのため遺族はこの期間中、故人が来世に良い世界に行けるよう手厚い供養を行います。この法要は死後7日ごとに49日まで行われます。- 7日目 初七日(しょなのか/しょなぬか)
- 14日目 二七日忌(ふたなのか/ふたなぬか)
- 21日目 三七日忌(みなのか/みなぬか)
- 28日目 四七日忌(よな のか/よなぬか)
- 35日目 五七日忌(いつなのか/いつなぬか)
- 42日目 六七日忌(むなのか/むなぬか)
- 49日目 七七日忌(なななのか)/四十九日(しじゅうくにち)
◇百箇日(ひゃっかにち)
故人が亡くなってから100日目におこなわれる法要のことを百箇日といいます。 別名「卒哭忌(そつこくき)」とも呼ばれます。 すでに魂の行く先は決まっているため、法要の規模としては四十九日法要より小規模となります。◇年忌法要
故人の命日ごとに行う法要を年忌法要と言います。 中陰法要後、年忌法要では極楽浄土へ行った故人を一層、精進の道へと導くために営まれます。 年忌法要では僧侶にお経をあげてもらい、遺族や親族と共に会食を行います。 三回忌までは親族の他、故人の友人や知人など関係が深かった人もお招きするのが一般的です。 死後の一年後におこなわれる一周忌をもって、喪があけるとされています。 その後三十三回忌(満32年目)をもって「弔い上げ」とし、年忌法要を終了とするのが通例です。 長い修行の末、故人は守り神であるご先祖様となります。 ただし宗派や地域によっては五十回忌や百回忌を慣習としている場合もあるので、確認しておくことをおすすめします。- 満1年目 一周忌
- 満2年目 三回忌
- 満6年目 七回忌
- 満12年目 十三回忌
- 満16年目 十七回忌
- 満22年目 二十三回忌
- 満26年目 二十七回忌
- 満32年目 三十三回忌(弔い上げ)
仏教以外の法事の儀式について
法事は仏教の儀式となりますが、仏教以外の宗教であっても、法事と同様の意味合い、つまり故人の冥福を祈るための儀式は執り行われています。 例えば神道では、法事、法要にあたる儀式のことを「霊祭(れいさい)」、「式年祭(しきねんさい)」といい、「霊祭」は故人の死後100日目までにおこなう儀式、「式年祭」は1年目の命日以降に行う儀式のことになります。 霊祭や式年祭は神社ではなく自宅や墓前でおこなわれるのが一般的です。 キリスト教ではカトリック、プロテスタントと宗派によっても儀式が異なります。 カトリックでは法要、法事のことを追悼ミサといい、神父(司祭)が儀式を執り行います。 追悼ミサは故人の亡くなった後、3日目、7日目、30日目に親族や友人、知人を招き行われ、仏教の一周忌にあたる一年後の昇天日(命日)には「死者記念ミサ」が盛大に執り行われます。 プロテスタントでは儀式を執り行うのは「牧師」であり、命日から7日目、10日目、30日目に「記念集会」を自宅や教会にて行ないます。 その後は1年、3年、7年目の命日に記念集会を行うことが多いようですが、宗派によっても行われる年数が異なりますので、事前に所属する教会に確認することをおすすめします。 上記にて法要の種類についてお伝えさせていただきました。 法要や法事は遺族や親しい友人が故人の冥福を祈るためにおこなわれる儀式ですが、それと同時に遺された人たちの絆や繋がりを確認させる場でもあります。 故人を偲び、大切な人たちとの思い出を共有することがなによりも供養となるのではないでしょうか。遺産を渡す相続人がいない方
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