【動画あり】病気で諦めていた旅行を叶えるトラベルドクターとは?設立のきっかけやサポート事例をご紹介!
公開日: 2022年01月27日
更新日: 2022年04月09日
- くらし全般
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- 眞島
- みなさんこんにちは。いきわく編集部の眞島です。 本日は、トラベルドクターの社長 伊藤玲哉様にお話を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。
- 伊藤様
- よろしくお願い致します。
サービスの概要
- 眞島
- それでは、トラベルドクターのサービスの概要について教えてください。
- 伊藤様
- 弊社は、病気で諦めていた旅行を叶える、医師のつくる旅行会社です。 これまで治療で旅行に行きたくても行けなかった方に対して、医療の力でそれを叶えていくという事をやっています。
- 眞島
- 医療の力で、願いを叶えるサービスを行っているのですね。
サービスを始めたきっかけ
- 眞島
- トラベルドクターのサービスを始めたきっかけを教えてください。
- 伊藤様
- これまで医師として医療現場で、沢山の患者さんと出会ってきました。
沢山の患者さんを自分の手で、お看取りをしていく中で、残された大切な時間をその人がどうやって生きていきたいのか、医療の力でそれを支えられるのか、そういったことに対して、課題意識を持っておりました。
そこで、何が出来るのかと悩んでいた時に、1人の患者さんの診察をした後に呼び止められて、「旅行に行きたい」と言われました。
その言葉を聞いた時に、自分が今できるのは、病気を治すことではなくて、そうした願いを叶えることだと思い、病気を抱える方の最後の願いを医療の力で叶えたいと思ったことがきっかけです。 - 眞島
- ありがとうございます。 患者さんの声から生まれたサービスだったのですね。
トラベルドクターの強みや特徴
- 眞島
- トラベルドクターの、強みや特徴を教えてください。
- 伊藤様
- これまでにも、持病を抱えながら旅行できていた方というのも一定数いましたが、どちらかというと血圧が高いとか、軽症な方に限られていました。
しかし、がんの末期で旅行に行きたいという方や、人工呼吸器を付けながらでも旅行がしたいという方もいました。
その中で、弊社は医師が立ち上げた旅行会社であるため、重症度の高い方でも旅行が出来る環境作りを目指していることが特徴です。 - 眞島
- これまでは旅行を諦めていた方も旅行ができる環境づくりをされているんですね。
- 伊藤様
- もう1点としては、医師だけが頑張って叶えるのではなく、看護師やリハビリ、そして旅行会社や保険会社などが連携して、チームで一緒に叶えていくことを目指しています。
医療チームとして、みんなで願いを叶えていくことが弊社の強みであると思っています。 - 眞島
- ありがとうございます。 様々な人が関わりながら、チームで一丸となって願いを叶えられているのですね。
旅行プランの作成方法
- 眞島
- 旅行のプランはどのように作成されるのですか?
- 伊藤様
- まずは、ご本人にお会いして、どういった願いを持っているのか、なぜそれを叶えたいのか、そしてどんな不安を抱えているのかを丁寧にヒアリングします。
そして、その方がどういう願いを叶えていくのかを一緒に考えていくお手伝いをします。
その後は、ヒアリングした内容をもとに旅行スタッフが一緒に旅行計画を立てて、どうすれば安全に旅行ができるのか、少しでもその体験価値を高められるために、どういったことができるのかを考えながら旅行プランを作ります。 - 眞島
- なるほど。お客様に寄り添った旅行プラン作成をされているんですね。
- 伊藤様
- また、旅行というと医療面で不安を抱えている方が多いため、旅行中に医療が必要な方に対しては、医療スタッフが同行します。
どうしても体調が悪くなることを心配される方には、現地の医療機関と事前にその方の情報を繋いでおきます。
もし体調が悪くなっても、安心して医療機関にかかれるようにして、旅行中に医療面で不安にならないような環境づくりを目指しています。 - 眞島
- お客様の不安を解消するため、徹底した環境づくりに取り組まれているのですね。
事例紹介
- 眞島
- 実際のお客様の事例や感想をご紹介いただけますか。
- 伊藤様
- これまで色々な方の旅行を叶えてきました。
その中の1つとして、末期のがんで余命2週間と宣告をされて、自宅で過ごしていた70代の男性の方が、「最期に故郷の海を見たい」という想いで、ご相談をいただいたことがありました。
医療的なケアが必要な方でしたが、今であれば行けると判断しまして、東京の品川区から、静岡県の熱海市の方まで旅行に同行をしました。
海に着いて自分の目で故郷の海を見たときや、海に近づいて足元に波があたる瞬間とか、そういった感触をかみしめながら過ごされていました。
旅行中は患者であるということを自分自身も忘れてしまうくらい、ひとつひとつの体験を、心から楽しんでいらっしゃるように感じました。 - 眞島
- ご本人にとって、とても素晴らしい時間になったのですね。
- 伊藤様
- ご本人だけではなくて、ご家族にとっても特別な時間だったと思います。
旅行中は、非日常的な空間だからこそ、感謝の言葉がすっと言えるので、旅行が終わったあとは、その家族の絆が強くなっていることを実感します。
今まで見ていた医療現場で出会った残されたご家族の方々は、何も出来なかったと後悔の言葉を言われることが多かったです。
しかし、旅行を叶えられたご家族は、思い出が作れて、親孝行ができて良かったと、清々しい表情をされている方が多いです。 - 眞島
- ご本人だけでなく、ご家族にとっても素晴らしい体験になるのですね。
- 伊藤様
- さらに、旅行中は沢山写真を撮影して、プレゼントをします。
そのアルバムを開くと、いきいきとしたその方の表情がずっと形として残るので、ご本人、その家族、周りのすべての方が良かったと思える体験になっていると思います。
よく寄せられるご相談やご質問
- 眞島
- お客様からよく寄せられるご相談やご質問について教えてください。
- 伊藤様
- 「具体的にどういった旅行が叶えられますか」、という相談はよくいただきます。
私の中では、どんな願いも叶えられることを目指しているので、こういう準備や対策をしますと、道筋を見せることによって、不安を一つずつ解消していけるようにしています。 - 眞島
- 他に多く寄せられるご相談はありますか。
- 伊藤様
- 急変したときはどうしますか、というご相談もいただきます。
その時には、医療スタッフが同行しているので、ちょっと今日は少し休みませんかとか、無理はせず、痛み止めとかを飲んで今日は対応していきましょうとか、体調が悪化しないように旅行中もサポートします。
その中でも、どうしても体調が悪くなってしまった時は、先ほどお伝えした、現地の医療機関と連携したり、すぐに主治医の先生とオンラインでサポートできるような体制を整えています。
そのため、旅行中という特殊な環境下においても、安心感と共に旅行ができると思っております。
トラベルドクターの目指すところ
- 眞島
- トラベルドクターのサービスを通して目指していきたいものはありますか。
- 伊藤様
- 私にとっては、旅行を叶えるということは手段にしか過ぎないと思っています。
旅行という体験を通じて、その方がどういう体験ができるか、どういう生き方をしていくのか、そういったところまで広げて一緒に考えていきたいです。 - また、病気を抱えた方は、最期をどうやって死のうかなとか、どう死ぬ準備をしていこうか、ということを考える方が多くいらっしゃると思います。
でも、どう死ぬかではなくて、最期までどう生きたいのかを考えていく、見てるものは同じですが見る角度を少し変えて欲しいです。
その中で、最期までどう生きていきたいのかという選択肢の中で、病院とか家では叶えられない、その願いを一言で旅行と表現をしています。
その人が最期までどう生きていきたいのか、その選択肢を広げるための方法として、旅行を叶えていくことで、その人がどう生きていきたいのか、それを応援していきます。
興味をお持ちの方へメッセージ
- 眞島
- 最後にトラベルドクターに興味をお持ちの皆様へメッセージをお願いします。
- 伊藤様
- 旅行に行きたいというのは、誰もが持っている願いであると思います。
病気を抱える方では、自分なんかが旅行に行けるのかなとか、体調が悪くなったらどうしようとか、誰かに迷惑をかけてしまうのではないか、そういったご不安を持っている方などが多いです。
しかし、1回しかない人生において、後悔なく過ごしていただきたいというのは、医療従事者でもある私の想いでもあります。
その中で最初、一言目の旅行に行きたいと口にすることは、ハードルが高いとは思いますが、勇気を出して、近くの方、周りの方に相談いただきたいです。
もし、周りの方で何かあったらと止めてしまう方がいたら、その時にはぜひ弊社にご相談いただき、願いを一緒に叶えていくお手伝いが出来たらと思います。
かけがえのない、大切な想いを実現に向けて、ご一緒できたらと思っておりますので、何かありましたらいつでもご相談ください。 - 眞島
- 本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
今回、トラベルドクターの伊藤様にインタビューさせていただき、旅行という体験を通して、最期まで「自分らしく」過ごすために、寄り添い続けるサービスを提供していることがわかりました。
「病気があっても旅行へ行きたい」という想いをお持ちの方は、ご相談してみてくださいね。