おひとりさまこそ充実した休日を!老後も見据えた余暇の過ごし方
公開日: 2023年01月05日
更新日: 2023年03月13日
- くらし全般
おひとりさまが充実した休日を過ごすためには、どうしたらよいのでしょうか。
一人でも楽しめる過ごし方や、一人だからこそじっくり楽しめる過ごし方について紹介していきます。
また、おひとりさまが老後を見据えて、やっておくべきこともあるはずです。 おひとりさまのシニアが、休日にやっておきたいことについて考えていきましょう。
おひとりさまとは
一人で暮らしている人を、「おひとりさま」と呼ぶことがあります。
独居生活をしている人の中でも、ある程度の年齢に達した人を示すことが多いようです。
独身のままシニア世代になった人や、離婚で一人になった人もいます。
夫や妻が亡くなった後、子供とは同居せず一人暮らしを選んだ人もいるでしょう。
一人でいる事情は様々ですが、「おひとりさま」という呼び方には、自由で自立した大人という印象が伴います。
その一方で、リタイア後のことを考えると寂しくなったり、老後の不安も出てくるのが、シニア世代のおひとりさまといえるのではないでしょうか。
おひとりさまシニアの休日の過ごし方
シニアのおひとりさまは、休日にどんな過ごし方をしているのでしょうか。 その例を見ていきましょう。
今すぐトライできる!インドアな過ごし方
読書
本を読むことは、一人でもすぐに始められる休日の過ごし方でしょう。
小説や歴史書、エッセイ、マンガなど、自分の好きなジャンルの本を読むのは楽しいものです。
読書をすることは娯楽にもなりますが、教養を高め見聞を広めることにもつながります。
本を買うお金や保管の場所が心配なら、図書館を利用したり、電子書籍のサブスクリプションを使うのも一つの方法です。
シニアになった今だからこそ、ゆったりと一人で本と向き合う時間を持つのもよいのではないでしょうか。
映画・ドラマ鑑賞
映画やドラマの鑑賞も、一人で楽しめる過ごし方です。
ストーリーと映像の中にどっぷりと浸かれば、時間を忘れてしまうかもしれません。
映画館に出向いて大きな画面で観るのもよいですが、自宅で古い映画のDVD等を楽しむのも味わい深いものです。
動画配信サイトを使うと、ドラマ等もまとめて観られますよ。
工作
何かをコツコツと作るのが好きな人は、工作もおすすめです。
物を作り上げる達成感があり、作品を部屋に飾ったり、人に差し上げたりすることもできます。
最近よく見かけるのが、フェルトで作るコースター。
ハーバリウムなども簡単なものから取り組めるものです。
DIYのお店や手芸店などに行くと、様々な材料やキットが販売されていますよ。
一人でじっくりと楽しめる工作を探してみましょう。
ソーシャルメディア
SNSで知人と連絡を取り合うのも、楽しい休日の過ごし方です。
出先で撮った写真や動画を送り合ったり、近況を話し合ったりできます。
遠くに住んでいて疎遠になってしまった友達とも、SNSを使えば一瞬で繋がれるのです。
同じ趣味を持つ仲間を、SNSを使って探すこともできますよ。
外に出てリフレッシュ!アウトドアな過ごし方
趣味・特技を活かしたサークル
シニア向けの趣味のサークルは、非常に数が多いもの。 文化系も運動系も様々なサークルが活動しています。
これまで自分が特技としてきたジャンルのサークルがないか、探してみましょう。
今までチャレンジしたことがなかった趣味に、挑戦してみるのもよいですね。
ネットでも探せますが、近くの公民館やカルチャースクールで探す方法もありますよ。
旅行
シニア世代になって時間が出来たら、旅行に行くのもおすすめです。
今まで行きたくても行けなかった場所に、思い切って出かけてみましょう。
シニア向けのちょっと贅沢なバス旅行や、クルージングなどもありますね。
また、若い時に訪れた場所を、もう一度ゆっくりと訪問するのもよいものです。
大人ならでは、ゆとりのある旅行を楽しみましょう。
美容
休日には、美容院やエステに行くのもおすすめです。
キレイになったと感じることで、気持ちも明るくなりますよ。
美容院で思い切って髪の色を変えたり、ネイルサロンで指先のおしゃれをするのも気分転換になります。
また、エステで丁寧にお肌のケアをしてもらうと、心もゆったりして癒される気分になるかもしれません。
スポーツジムに通う
スポーツジムに行くと、様々な機械やプログラムを使って身体を鍛えられます。
休日の過ごし方として、有意義なものといえるでしょう。
最近では、シニア向けのプログラムを用意しているジムも多くなってきました。
身体を動かすと、健康や美容に役立つだけでなく、気分もすっきりしますよ。
新たな人付き合いはちょっと億劫…一人での過ごし方
散歩
自分一人だけで過ごしたい人には、散歩もおすすめです。
いつでも自分の都合のいい時にできて、健康にも役立つのが散歩といえます。
近所の道を歩いて四季折々の変化を楽しむ散歩もあれば、景色のよい公園や川沿いなどに出かけて歩く方法も。
スマホや万歩計で記録をすれば励みにもなり、どんどん距離を伸ばしたくなるかもしれません。
イラストを描く
一人でできる過ごし方として、イラストを描くのもおすすめです。
絵を描くのが好きな人なら、時間を忘れて楽しめるでしょう。
絵を描くことは、一旦覚えたものを再現する作業なので、記憶力を使います。
頭を使うので、認知症予防にも役立つと言われていますよ。
身の回りの物や景色などを自由に描くのもよし、「イラストの描き方」の本を買ってきて参考にするのもよいですね。
資格の勉強
休日には、一人でじっくりと資格試験の勉強をするというのもよいかもしれません。
例えば、食生活アドバイザー、介護事務などは、老後の生活に役立つ知識が学べます。
また、このような資格が再就職する際に役立つ場合もあります。
様々な資格があるので、役に立ちそうなものを探してトライしてみましょう。
老後を見据えたおひとりさまの休日の過ごし方
毎日が充実していても、自分の身にトラブルが起こった時のことを考えると不安、という「おひとりさま」もいます。
時間に余裕があり、かつ元気なうちから終活を進めておくようにしたいものです。
断捨離
おひとりさまのシニアの場合、特に断捨離には取り組んでおきたいもの。
一人暮らしの人が亡くなると、遺品を誰かが整理しなくてはならず、その手間や負担を軽くしておく必要があるからです。
また、断捨離をすれば、持ち物の整理と把握ができ、今の自分にとって本当に必要なものが何か見直すことができるでしょう。
今後、一人暮らしが出来なくなって、高齢者施設などに入居するときも、断捨離をしておけば荷造りに困らなくてすみます。
心の整理のためと言われる断捨離ですが、おひとりさまの場合は自分の老後や死後のことを見据えてできるだけ取り組んでおきたいものです。
住まいの見直し
ある程度の年齢に達したら、住まいの見直しも必要となります。
身体が思うように動かなくなったり、認知症になった場合、一人で暮らすのが難しくなるかもしれないからです。
早い時期に、ケア施設や有料老人ホーム等について調べておきましょう。
費用の面を考えると資金計画が必要な場合もあり、いざという時に希望通りの施設に入れないことも起こるからです。
自分の身体の具合や、家事能力なども見極めて、今のままの住まいで大丈夫なのか考えておきましょう。
特に孤独死が心配な場合には、見守りをしてくれる施設に住むと安心かもしれません。
財産整理
自分の財産がどのくらいあるのか把握し、老後の資金計画を立てましょう。
老後を安心して過ごすためには、ある程度のお金が必要だからです。
年を取ると、病気やケガで入院する可能性も増えます。
老人ホームなどに入居するなら、その資金も必要になってくるでしょう。
銀行の預金や、株・投資信託、家土地などの不動産も含め、全部でどれだけ持っているのか一度調べておきたいもの。
また、年金の受給額も把握して、毎月どのくらいお金を使っていいのか計画をたて貯蓄もしておきましょう。
相続・遺言
時間がある時に一度考えておきたいのが、相続のことです。
全く身寄りがない人や、遠い親戚しかいない場合、自分の遺産が国庫に入ることになってしまう場合があります。
例えば、通常は子供や孫が相続をしますが、それがいなければ、きょうだい(ただし親が亡くなっている場合)が相続人です。
きょうだいが亡くなっていれば甥や姪が相続人となりますが、それもいない場合、遺産は国のものになってしまうので事前に対処が必要となります。
また、相続人がいるとしても、法定相続とは別の形で遺産を分配したいという場合もあるかもしれません。
自分の思い通りに遺産を処分したいのであれば、遺言書を作っておくことが必要となります。
「お世話になった人や遠縁の人に遺産を渡したい」「特定の団体に寄付をしたい」等の希望があれば、弁護士や司法書士等の専門家に相談してみましょう。
エンディングノート
自分の亡くなった後に備えて、自分の意思や様々な情報をまとめて書いておくのがエンディングノートです。
休みの日に、エンディングノートの作成に取り組んでおくのもよいでしょう。
遺言書と違って法的な拘束力はありませんが、死後の手続きをしてくれる人に様々なことを伝えられます。
おひとりさまの場合、きちんと対応してもらえるよう書き残しておくことがおすすめです。
例えば、銀行の口座やスマホやパソコンのパスワードも書いておけば、適切に対処してもらえますね。
何より、エンディングノートの作成は、自分の人生を振り返ることにもつながるでしょう。
おひとりさまシニアが豊かな休日を過ごすためには
自分磨きをして自信をつける
シニアになったおひとりさまが、豊かな休日を過ごすためには、積極的に自分磨きをすることも大切です。
自分に投資することで、自信をつけて前向きに過ごすことができるようになります。
年齢を重ねるにつれ、若い時に比べて出来なくなったことが増えて、落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、今こそ、新しい習い事や趣味を始めてみる、美容に気をつかってみるなど自分磨きをすれば、自信を持てるようになります。
出来なくなったことや失ったものを嘆くより、今の自分にできることを探すと意外と見つかるものです。
孤独を回避する
少しずつでもよいので、地域や社会との関わりを持つようにし、孤独を避けることが必要です。
心身ともに豊かな老後を過ごすためには、人との繋がりが不可欠といえるでしょう。
特に仕事を引退した後は、孤独に陥りやすいもの。
何か人との繋がりを見つけておかないと、一日誰とも話をしなかったということにもなりかねません。
孤独死や認知症を避けるためにも、何かコミュニティを見つけましょう。
地域のサークルに参加する、少しでも仕事やボランティアをする、など自分に合った形で人と繋がる工夫をすることが大切です。
不安を解消する
老後のことを考えると、おひとりさまにはいくつかの不安が生じてきます。
相続のこと、お金のこと、病気やケガの心配など、一つずつ解消していくようにしましょう。
不安をそのままにしておくと、楽しいことをしていてもなんとなく落ち着かないものです。
資産の状況や、相続人の有無、健康など、自分の状況をしっかり把握して対策を考えていきましょう。
このような問題は、自分一人だけでは解決できないこともあります。
時には専門家に頼ってみることも視野に入れましょう。
充実した休日を過ごすためにおひとりさまがするべきこととは
今の時代、休日に一人で楽しめることや行ける場所はたくさんあります。
積極的に様々なことにトライして、前向きに楽しみたいものです。
それに加えて、おひとりさまの場合、老後の不安にも対処を考えたいもの。
不安なことをそのままにせず、一つずつ対策を考えていくことも大切です。
休日には、自分の老後も見据えつつ、思い切りおひとりさまならではの生活を楽しみましょう。
充実した休日を満喫されるおひとりさまへ
おひとりさまは、周囲に縛られることなく充実した休日を過ごすことができます。
しかし、様々なことにトライするおひとりさまの生活にはリスクや不安がつきものです。
おひとりさまの中には、お子様がいないご家庭や、ご家族・ご親族の方が遠方に住んでいたり、関係性が希薄になっている方が増えています。
そのため、身のまわりに頼れるご家族がいないという方も多いのではないでしょうか。
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