おひとりさまの豊かな過ごし方!いきいきした老後を送る秘訣とは
公開日: 2021年06月25日
更新日: 2022年04月09日
- くらし全般
近年、増加傾向にあるといわれる高齢のおひとりさま。 おひとりさまが老後を豊かに過ごすには、どのような方法があるのでしょうか。 おひとりさまの生活の楽しみ方について具体的に紹介します。 また、いきいきと過ごすために注意しなくてはいけない点もみていきましょう。 更に、おひとりさまがより豊かな老後を過ごすために、ライフプランの必要性などについても考えていきます。
おひとりさまとは
一人暮らしの人は、おひとりさまと呼ばれることがあります。 おひとりさまというと、単なる一人暮らしというより、自由な独居生活を楽しんでいる人というイメージもありますね。 例えば、ある程度の年齢になっても未婚の人、離別や死別で配偶者がいない人。 もし子供がいても同居しないで、一人暮らしを選ぶ人もいますね。
近年、核家族化や少子高齢化に伴って、高齢のおひとりさまが増えてきたと言われています。 平成27年度に行われた国勢調査によると、65歳以上で「単独世帯」の人口は592万8千人。 65歳以上の人口と比較すると、その17.7%が一人暮らし。 高齢者のうち、おおよそ6人中1人がおひとりさまになっているのです。 このような高齢のおひとりさまが楽しく過ごすには、どうしたらよいのでしょうか。
おひとりさまの老後の過ごし方
趣味を楽しむ
おひとりさまが充実した老後を過ごす一つの方法は、趣味を楽しむこと。 これまで仕事や家事で自由な時間が持てなかったかもしれませんが、おひとりさまなら老後は自分の好きなことに没頭して過ごせます。 仕事をリタイアしてしまうと、することがなくて時間を持て余してしまうかもしれません。 また、これまで家族と一緒にいた人の場合、夫や子供の世話で精いっぱいで、自分の自由な時間が持てなかったという人もいます。
しかし、おひとりさまとなった今、自分の思うとおりに時間を使えるのです。 これまでできなかったことにも挑戦できるのが、おひとりさまといえます。 例えば、手芸や園芸、映画鑑賞や釣りなど、一人でも楽しめる趣味はたくさんあるはず。 一人で過ごすのが寂しいという人は、趣味やスポーツのサークルを探して参加する方法もありますよ。
旅に出る
おひとりさまの老後の過ごし方として、もう一つおすすめなのが旅に出ること。 これまでは、自由に旅行することができなかったかもしれませんが、おひとりさまとなった今では、ゆっくりと旅を楽しめます。 休暇の日数が限られていたり、家族の都合を気にして、旅行に行くとしても数日が限度だったりしたこともあるでしょう。
しかし、おひとりさまで仕事をリタイアした人なら、まとまった時間を自分のために使い、これまで行けなかった場所にも旅に出ることができるはずです。 思い切って憧れの場所に出かけてみると、気分をリフレッシュさせることができるでしょう。 また、ゆったりした日程を組んで出かけられるので、これまで行ったことがある場所でも、新たな発見や学びを得られるかもしれません。
移住する
おひとりさまの中には、老後の過ごし方を考えて地方への移住をする人もいます。 これまでは家族や仕事のことを考えて暮らす場所を選んできたかもしれませんが、老後のおひとりさまは自分の住む場所を好きなように選べるようになります。
例えば、都会を離れて自然の豊かな地方に移住し、のんびりと過ごすこともできます。 生まれ育った故郷に戻り、慣れ親しんだ風土の中で、幼馴染と老後の交流を楽しむ人もいるでしょう。 都会の喧騒を離れて、季節感を楽しみながら空気のきれいな環境で生活するのは、健康にもよいのではないでしょうか。 地方では都会よりも生活費が安く済むことも多く、人間関係も密なため寂しさを感じにくいというメリットもあります。 おひとりさまの老後には、思い切って自分の好きな場所に移り住むという選択もあるのです。
おひとりさまとして老後を過ごす上での注意点
健康
おひとりさまが老後を過ごす中で、特に注意すべき点は健康です。 生活習慣に気を遣い、かかりつけ医を持つなど十分に気を付けていきましょう。 誰だって年を取れば様々な面で健康に不安が出てくるもの。 高血圧や高脂血症など、生活習慣病のリスクも高くなります。
また、腰や膝の不調など、整形外科系のトラブルも増えてくるのが高齢者。 場合によっては、介護が必要になることもあるでしょう。 しかしおひとりさまの場合は、いざという時に病院に連れて行ってくれる人、介護してくれる人が身近にいないという問題があります。 突然自宅で倒れたときの孤独死のおそれも出てくるでしょう。
そのような心配を減らすために、特におひとりさまは自主的な自己管理が必要です。 食事や睡眠、飲酒や運動量などに気を遣い、定期的に健康診断を受けるなど工夫していきましょう。
お金
おひとりさまが充実した老後を過ごすためのカギとして、もう一つ大事なのはお金の問題です。 いざという時のために、手持ちの資金や年金がいくらあるのかしっかりと把握して管理する必要があります。 高齢になると、病気やケガで入院する危険性も増え、介護が必要になれば施設への入所も考えなくてはなりません。 そのためにはまとまったお金が必要になることもあるので、きちんと調べて資金を確保しておきましょう。
また、趣味や旅行など楽しんで過ごすためにも、ある程度のお金が必要です。 どのくらいのお金を使えるのか、きちんと計算した上で趣味や旅行の計画を立てるようにしましょう。 退職金でまとまったお金が手に入ると、これで大丈夫と思ってしまうかもしれません。 しかし、お付き合いや親族への生前贈与などで気前よくお金を使ってしまわないよう、注意が必要です。
死後の手続き
おひとりさまの老後でもう一点注意すべきなのが、死後の手続きのことです。 自分の死後、葬儀や供養を思い通りに行ってもらうためには、事前に十分準備しておくことが必要といえます。 家族がいる人なら、日ごろから希望を伝えておくことで思い通りの葬儀や供養をしてもらえるかもしれません。 しかしおひとりさまの場合は、誰がどのように行うのか事前に決めて、お願いをしておく必要があります。
自分にもしものことがあった時は、誰に連絡してもらうかという点をはじめ、遺品の取り扱いや葬儀の形式、お墓などしっかり考えておきたいものです。 今は元気でも、いつどのようなことが起こるかは誰にもわかりません。 あまり考えたくない問題ではありますが、死後の手続きについては一度きちんと検討しておきましょう。
おひとりさまがより豊かに過ごすためには
ライフプランを立てる
老後のおひとりさまがより豊かな生活を送るために必要なのは、ライフプランです。 今後、自分がどう過ごしていきたいのか考えて紙に書き出してみましょう。 紙に書いて見直してみることで、改めて自分のやりたいことが具体的に見えてくるものです。 取り組んでみたいこと、行ってみたいところなど、書き出してみましょう。 また、書き出してみることで、やりたいことを実現するためにどれくらいのお金が必要か、という点も考えることができます。 それによって、実際に何をするか取捨選択もできるようになるでしょう。
ライフプランを立てる過程では、エンディングノートを作ることもおすすめです。 エンディングノートは死後の手続きについて書き残しておくものですが、自分の死を視野に入れてノートを書くことは、自分の人生を見直し、これからどう生きていくのか考える機会にもなるはずです。
社会とのつながりを持つ
おひとりさまが豊かな老後を過ごすためには、社会とのつながりを持つことも大きなポイントとなります。 人とつながりを持つことで、孤独感が癒され、いざというときにも支え合える関係ができるからです。 例えば、地域のサークルや自治会、ボランティア活動などに参加し、仲間を作るのもよいでしょう。 週に何回か短時間でも働いて、定期的に外に出ることも一つの方法です。 雑談ができる人を持ち、人と一緒に行動することで、いきいきとした生活が送れたり、いざというときには相談にのってもらったりすることも可能になります。 具合が悪いと気付いてもらうこともでき、場合によっては孤独死のリスクを減らすことに繋がるかもしれません。 おひとりさまのメリットは人に縛られないところにありますが、リスク回避のためには面倒でも人とつながる場所を保っておきたいものです。
専門家に相談する
おひとりさまにぜひ活用してほしいのが、身元保証の専門家です。 病院に入院するときや老人ホームに入居するときに欠かせない、身元保証サービスを提供している団体が全国にあるのをご存知でしょうか。 そうした団体に所属している専門家は、身元保証についてはもちろんのこと、今後のライフプランの相談にも乗ってくれる場合があります。 おひとりさまシニアの生涯のパートナーとして、長きにわたって頼れる存在になってくれるはずですよ。 日本最大の規模を誇る身元保証相談士協会では、専門家による無料相談も受け付けています。 豊かな老後の過ごし方のヒントを得るためにも、一度ご相談されてみるのがおすすめです。 全国93拠点の会員が
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おひとりさまは老後の過ごし方について十分な計画を
おひとりさまが豊かに老後を過ごすためには、いくつかの方法があります。 趣味を持つことや旅に出ること、場合によっては移住を考えることもできますね。 その一方で、健康やお金のこと、死後の手続きなどにも注意していく必要があります。 安心して老後を過ごすために自分のライフプランをしっかり立てて、時には専門家など他人に頼ることも検討しましょう。