今日から目指せる!おひとりさまの楽しい老後、その秘訣とは?
公開日: 2021年06月18日
更新日: 2022年04月09日
- くらし全般
おひとりさまが楽しく老後を過ごすには、どのような工夫が必要でしょうか。 おひとりさまが抱える不安の解消法や、楽しい過ごし方について解説します。 一人で過ごすこと、一人でお出かけすることは、自由で自立した感じがあり、ある意味で優雅ともいえます。 しかし、そこには少しだけ寂しさや不安がつきまとうことも。 おひとりさまが上手に不安を解消し、本当に楽しい老後を過ごすにはどうすればよいのでしょうか。
シニア世代のおひとりさまの現状
最近増えてきたといわれる、おひとりさま。 そのなかでも、65歳以上のおひとりさまシニアはどれくらいいるのでしょうか。 総務省統計局による平成27年度国勢調査最終報告書「我が国人口・世帯の外観」には、「65歳以上人口の6人中1人が一人暮らし 」とあります。 それほど多くのシニアが、おひとりさまとなっているわけですね。 しかも、その割合は年々増加しているというのです。 上記の報告書によると、65歳以上人口のうち「単独世帯」の人口は平成12年以降一貫して増加しており、27年には592万8千人。 65歳人口の17.7%が一人暮らしということになります。 シニアのおひとりさまは、今ではめずらしくなくなっていると言えるでしょう。
おひとりさまが抱える不安
おひとりさまは、自由な生活を楽しめるメリットも大きいのですが、不安もないわけではありません。 経済面、健康のこと、孤独感など、特にミドル世代からシニア世代にかけて不安が出てくる人も多いようです。 例えば、一人暮らしは金銭的な負担が大きくなりがち。 年を取って仕事がなくなったとき、年金だけで暮らしていけるだろうか、と不安を持つ人もいるかもしれません。
また、おひとりさまに限らず、多くの人が年齢とともに身体に不安を抱えるものです。 年を重ねると内臓も筋力も衰えが進み、ガンや心臓病、血管のトラブルなども増えてくるもの。 特にシニアのおひとりさまの場合、「急に倒れたらどうしよう」という不安を抱えることになります。 看病したり病院に運んでくれたりする人がいないことや、孤独死の恐れも無視できません。
さらに、加齢で身体が思うように動かなくなってきたとき、家族がいないと買い物や家事などにも困ることになります。 一人で生活していけるだろうか、という不安が生じてくるのです。 加えて、一人で暮らすことには寂しさがつきまといます。 仕事をリタイアした後、ひとりぼっちで一日を過ごすのは辛いかもしれません。
おひとりさまでも楽しくいられる秘訣
おひとりさまが老後を楽しむためには、このような「お金・健康・孤独」の不安に手を打っておくことが必要です。 その秘訣となる方法を、いくつか紹介しましょう。
人生100年時代!今のうちから計画的な貯蓄を
今の日本では年金だけで生活していくのは大変で、特に病気をしたとき、介護が必要となったときのことを考えると貯蓄は不可欠と言えるでしょう。 100歳まで生きる人も多いといわれる昨今、老後の備えとなる貯蓄を考えることは必要です。
年金型保険
個人年金保険とも呼ばれる年金型保険は、保険会社から提供されているサービス。 若いときから保険料を毎月支払っておき、決まった年齢になったら公的年金のように月々のお金を受け取るものです。 一時金としてまとめて受け取ることが可能なものもあります。 公的年金だけでは足りない分を、個人年金で補うようにする形です。 保険料控除で節税ができる商品があること、預貯金よりも受け取る金額が高くなる可能性があることがメリットといえます。
積立貯金
積立貯金の場合、銀行で毎月同じ金額を積み立てていくことで、老後にまとまった資金を残すことができます。 給料の振り込み口座から自動的に引き落とすように設定しておくと、忘れないで確実にお金がたまっていくのがメリットといえるでしょう。 収入が増えたら月々の積立金額を増やす、ボーナス時に増額するなどの設定も可能で、基本的に少しずつ積み立てていくため無理なく続けられる方法です。
ideco
ideco(イデコ)とは、個人型確定拠出年金のことです。 これも年金型保険と同じく、公的年金の不足分を補うために掛金を毎月納め、60歳以降に月々の給付金をもらうタイプ。 掛金は自分が選んだ投資先で運用され、この運用益と掛け金を合わせた額が老後の資金となります。 idecoの場合、元本保証ではないので、慎重に投資先を選ぶことが必要です。 掛金や運用益、受け取る給付金にはそれぞれ税制上の優遇措置があり、お得と言えるでしょう。
楽しいおひとりさまライフは健康から
どんなにお金があっても、それを使うだけの元気がないと楽しい生活は送れません。 健康を保つ工夫で、おひとりさまライフを十分に楽しみましょう。
生活習慣の見直し
一人で生活していると、家族に気を遣わないぶん生活習慣が乱れがちで、それが健康を損ねる原因になるかもしれません。 年齢が高くなると無理がきかなくなるものですから、暴飲暴食や睡眠不足は避け、規則正しい生活を心がけましょう。
また、生活習慣病防止のためバランスの良い食事を取るようにし、カロリーや塩分の取りすぎは避けます。 一人分の食事を作るのは面倒なものですが、最近では一人分の煮魚や煮物等のパックがコンビニでも販売されていますね。 健康に配慮したミールキットや冷凍のおかずセットなどは通販でも買えるので、バランスを取るためにうまく利用しましょう。
運動の習慣化
健康を保つために、ぜひ心がけてほしいのが運動の習慣化。 一人で元気に動ける身体を維持し、生活習慣病を予防することができるからです。 年を取るとともに、筋力や柔軟性は自然に衰えていきます。 意識して鍛え続けることで、老後もいきいきと過ごせる身体をできる限り維持しましょう。 例えば、スポーツジムや体操教室に通ったり、ウォーキング・ジョギングを習慣にするのもおすすめです。
お医者さんと最新の機器を上手に使う
年齢を重ねると血圧が高くなり、コレステロール値、血糖値なども上がってきます。 骨粗鬆症や認知症のリスクも高まってくるのが普通です。 面倒がらずに健康診断を受けて、お医者さんと上手につきあいましょう。 定期的に自分の身体の問題と向き合い、場合によっては投薬や生活指導を受けることでリスクを減らせます。
最近ではスマホアプリやウェアラブル端末など、ITを利用した健康機器もでてきました。 食事や運動を管理するアプリ、認知症予防のアプリなどもあるので、積極的に利用して健康を保ちましょう。 また、具合が悪くなったときにボタン一つで駆けつけてくれる警備会社のサービスもあります。 持病のある人は特に、こうしたサービスを申し込んでおくと安心して生活できますね。
まわりとのネットワークを構築しよう
孤独感は生活の質を落としかねません。 楽しいシニアライフを過ごすためには、人とのネットワークを作ることが必要です。
趣味や特技を見つけ、サークルに所属する
人とのネットワークを作る一つの方法は、なんらかのサークルに参加すること。 自分の趣味や特技とつながるサークルを探してみましょう。 例えば、地域の公民館では様々なサークルが活動しています。 音楽や書道、手芸など文化系のサークルもあれば、ダンスやウォーキング、太極拳、ヨガなど運動系のサークルも。 タウン誌や市町村の広報などを見ると、ボウリングやコーラスなど、仲間募集の記事が掲載されている場合があります。 これまで自分が得意だったこと、好きだったことをもとにして、自分に合った楽しいサークルを探してみましょう。
新たな習い事やボランティアにチャレンジする
シニアになったら、これまで経験したことがないものにチャレンジするのもよいでしょう。 仕事をしているころは時間が取れずできなかったこと、興味があったけれど手を付けられなかったことに挑戦してみるのです。 例えば、新しい習い事を始めたり、ボランティアに参加したりするのもよいですね。 地域の防災や交通安全にかかわるボランティア、河川の清掃を行うボランティアなど様々なものがあります。 その中で仲間を作り、互いに声を掛け合える関係を持つと、生き生きと楽しい時間が持てるはずです。
ソーシャルメディアで人とつながる
シニアのネットワーク作りのためには、ソーシャルメディアを利用するのもよいでしょう。 ネット上には、40代・50代以上を対象としたシニア向けネットワークが存在します。 同じような世代の人が、掲示板などでつながって交流を持ち、本音で話し合ったり悩みを相談したり。 シニアサークルの仲間募集や、飲み会のお誘いなども見かけます。 特に、地域の中ではなかなかネットワークが築けないという人、自分の趣味に合ったサークルが近くにないという人は、このようなネット上のつながりを利用すると楽しいかもしれません。
おひとりさまが老後を楽しく過ごすためには不安への対策が必要
おひとりさまの楽しい老後を邪魔するのは、孤独と健康とお金という三つの不安。 楽しくシニアライフを過ごすには、この三つの不安を解消することが大切です。 自分自身を振り返り、この三つの不安がないか確認してみましょう。 もし不安があるなら、一つずつ対策をしていくことが必要ですね。 色々な工夫をしながら、シニアライフを十分に楽しんでいきましょう。
おひとりさまがより楽しい老後を過ごすために
周囲に縛られることなく好きなことをして余生を謳歌するおひとりさまは、自由で気楽とも言えます。 しかしながら、その一方で拭えぬ不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「もしも、自分が倒れたら」お墓はどうなるのだろう。所有している財産はどうなるのだろう。 このような不安を解決するのが「身元保証相談士協会」です。 身元保証相談士協会は、おひとりさまシニアを対象に「家族代行」をしている団体です。 具体的には、遺言執行・希望通りの葬儀や供養の執り行いなどの死後事務。 そして高齢者用施設の入居手続き・入院の手続き・必要品の購入代行などの生前の事務も行います。 現在抱えている老後の不安を解消し、気兼ねなく余生を楽しみたいという方は些細なことでも相談してみることをおすすめします。 全国93拠点の会員が
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