入院するときのペットの世話はどうする?準備しておくべきことは?

公開日: 2023年07月14日

更新日: 2023年10月04日

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ペットを飼う中高年世代が多い

中高年になると、ペットを飼う人が多くなります。
内閣府の「動物愛護に関する世論調査」(平成22年)によると、ペットを飼う人の割合が最も多いのは50代。

44.5%の人が何らかのペットを飼っているのです。
その後、飼育率は減っていきますが、70代でも24.1%、4人に1人がペットを飼っています。

中高年になると、ペットを飼うだけのゆとりができ、またペットに心の癒しを求めるのかもしれません。
しかし、年齢が高くなると病気のリスクが高くなり、時には入院の可能性もでてくるのではないでしょうか。

いざという時に大切なペットの世話をどうするのか、心配ですね。
中には、急な入院でペットが放置されてしまうという痛ましい事例も見られます。

その時に備えて、預け先など具体的に考えておくことが大切といえるでしょう。

入院の際にペットの世話を頼める場所

親戚・友人

ペットの世話を頼む方法としては、まず自分の親戚や友人に通ってもらうことが挙げられます。
自宅にペットを留守番させておき、毎日えさやトイレ、散歩などの世話をしに来てもらう方法です。

特に猫など環境の変化に弱いペットの場合、自宅から出さない方が安心という場合もあります。
ただし、これができるのは相手がペットの扱いに慣れている場合のみです。

また、親戚や友人が遠方に住んでいるなど、通うのが難しい場合があります。
ペットを連れていき、相手の家で面倒を見てもらうケースもあるでしょう。

ペットシッター

入院中、ペットシッターを頼む方法もあります。
ペットシッターは、えさやりやトイレの世話、散歩などを有料で引き受けてくれるサービスです。

ペットの扱いに慣れているので、ペットと遊ぶ、爪切りをするなどの対応もできるでしょう。
また、自宅で面倒を見てもらうので環境の変化が少なく、ペットの抵抗も少なくて済みます。

ただし、ペットシッターの料金は1時間2,000~5,000円が相場です。
長期間の入院となると負担が大きくなります。

また他人に鍵を預け、留守宅に出入りさせることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

ペットホテル

ペットホテルに預けるというのも、一つの方法です。
ペットを預かる専門の施設なので、比較的安心して頼めるかもしれません。

ただし、環境が変わることでペットがストレスを感じることもあるので注意が必要です。
できれば、日ごろから旅行などの際に利用しておき、お泊りに慣れておくとよいでしょう。

なお、他のペットと一緒なので、ワクチン接種を済ませておくことが必要です。
料金は、1泊3,000円から1万円を超えることもあります。

また、予約の空きがないと使えないので、入院が予定より長引く可能性がある場合は確認が必要です。

動物病院・トリミングサロン

動物病院やトリミングサロンでも、ペットの預かりサービスを提供している所があります。
特に、普段お世話になっているところなら、安心して預けられるかもしれません。

ペットの扱いにも慣れており、健康状態にも注意してもらえます。
ただ、主に過ごすのが入院用のケージの中というケースも多く、ストレスがかかる可能性も。

料金は、1泊2,500~5,000円が相場です。
ここもペットホテルと同様、入院が長引いた場合も預かってもらえるか確認が必要ですね。

預ける前に準備しておくこと

飼育メモの用意をする

まずは、ペットの情報を整理しメモを作っておきましょう。
お世話をする人にこのメモを渡しておけば、適切な対応ができるようになります。

まずは、ペットの名前と年齢、性格などを書いておきましょう。
どんなことが好きで、何が苦手かという情報は、ストレスを減らすことに役立ちます。

普段与えている食事や好きなおやつなども、書いておく必要がありますね。
また、持病があるなら与えている薬や注意すべき点、かかりつけ医も書いておきます。

このようなメモは普段から用意しておき、急な入院でもすぐ誰かに託せるよう、信頼できる連絡先と共に持ち歩いておきましょう。

しつけをする

飼い主以外に世話をしてもらう、預かってもらうという時には、きちんとしたしつけが役に立ちます。
他人に吠えかかったり噛みついたりするようでは、お世話をする人が困ることになるでしょう。

見知らぬ人を警戒するのは動物の本能ですが、無駄に怖がったり攻撃したりしないようしつけをすることは可能です。
いざ入院という時では間に合わないので、できればペットをお迎えした時からしつけをしておきましょう。

犬の場合は、ペットスクールなどもあります。
猫などの場合は、普段から来客者に慣らしておくことも一つの方法です。

ワクチン接種を済ませる

犬や猫の場合、ワクチン接種は出来るだけ早く受けさせておきたいもの。
まだであれば、すぐに済ませておきましょう。

預け先で他のペットに病気をうつしたり、逆にうつされたりしないようにするために必要です。
その他、ノミやダニの除去や予防もしておきましょう。

ペットホテルや動物病院では、ワクチン接種などをしておかないと預かってもらえないことがあります。
ワクチンを受けたら証明書をもらい、預ける際は提示しましょう。

預け先に慣らす

できれば、預け先となる場所に何回か預かってもらっておくとよいでしょう。
旅行の時などに預かってもらっておけば、その場所や世話をしてくれる人に慣れてくる可能性があります。

預かる側も、そのペットの性格などを把握でき対応がしやすくなるでしょう。
いくつかの場所を試してみて、その子に最適な所を探すこともできますね。

これも入院が決まってからでは出来ないことなので、ペットを飼った時から心掛けておく必要があります。

入院中のペットの世話が心配な人は早めの対策が必要

いざ入院という時になって、預け先が見つからないと大変です。
家族等に頼めないようなら、ペットを飼い始めた時点で対策を考えておきましょう。

ペットのストレスを出来るだけ少なくし、安心して任せられるように手を打っておくことが大切です。
しつけやワクチン接種、ペットホテルの費用なども準備しておかなくてはなりませんね。

いざという時、ペットも自分も困らないよう早めの対策が大切です。

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