綺麗なグレイヘアにするには?移行までの白髪染め・ケアの方法とは
公開日: 2022年03月07日
更新日: 2022年04月22日
- くらし全般
近年、グレイヘアという言葉をよく聞くようになりました。 白髪に悩み、髪を染めている中高年の女性にとっては、気になるところです。 白髪染めを止めて、きれいにグレイヘアにするにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでは、上手くグレイヘアにする方法をいくつかご紹介します。 また、グレイヘアにした後の注意点についても確認していきましょう。
グレイヘアとは
白髪が増えてきた人が、それを生かした自然な色のヘアスタイルにすることをグレイヘアといいます。 このようなスタイルは中高年の女性に注目され、「グレイヘア」は2018年の流行語大賞にもなったのです。 従来、特に女性の場合は、年齢を重ねて白髪が増えてくると髪を染めるのが当たり前でした。 しかし、最近では「ありのままの自分を大切にしたい」という意識が高まり、グレイヘアを選択する人が増えたといわれています。
また、白髪染めは髪を傷めるリスクがあり、定期的に染めるには手間もお金もかかるものです。 髪が伸びてくると、生え際に白髪が目立ち、染めた部分との違いがはっきりして見苦しいという問題もあります。
最近では芸能人でも素敵なグレイヘアにしている人が出てきて、白髪を生かしたヘアスタイルもおしゃれの一つと考えられるようになってきたのです。
グレイヘアにする手順
徐々に明るいカラーにしていく
髪を染める際、徐々に明るい色のヘアカラーに替えていき最終的にグレイヘアにする方法です。
いきなりヘアカラーを止めてしまうと、新しく生えてくる白髪と染めてある髪の境目が目立ってしまうので、それが分からないように自然に明るくしていきます。 白髪染めをしている人は、1~2か月に一度は根本のみの染め直し(リタッチ)をしていると思いますが、この時に以前より明るい色のものにするのです。
以前染めた部分は、1~2か月で若干色が抜けてくるものなので、それに合わせた色にすると自然な印象になります。 やがて最終的に髪の毛全体が生え変わる時期に、カラーリングをやめてグレイヘアになるように調整するのです。
このようなやり方であれば、完全に移行するまでには1年以上かかると見込まれます。 この方法の利点は、時間をかけて、自然にグレイヘアにできることです。 移行期にも、周囲の人に「急に変わった」と気づかれないで済むでしょう。 また、この後紹介するハイライトやブリーチという方法と比べると髪に負担が少ないというメリットもあります。根気が要りますが、これまでの白髪染めと同じような感覚で染めながら移行していけばよいのでハードルが低いかもしれません。
今まで通っていた美容室で、「徐々にグレイヘアにしたい」という希望を伝えて相談してみるとよいでしょう。 自分で髪を染めていた人の場合も、この方法でグレイヘアに移行していくことができます。
ハイライトを入れる
ハイライトとは、細い毛束を脱色する技術です。 ブリーチの一種ですが、髪全体の所々に明るい色の細い毛束がメッシュ状に入るのでおしゃれな印象の仕上がりになります。 このハイライトを入れることで、新しく生えてきた白髪との境目を目立たなくできるのです。 グレイヘアに移行するには、ハイライトを数か月に一回入れながら、様子をみて自分の本来の髪の色に戻していきます。
比較的白髪が少なく、もともとメッシュ状に白髪が混じっている人なら、かなり自然にグレイヘアにできるでしょう。 一方、白髪が多く、分け目にくっきりと境目ができてしまう人の場合は、ハイライトを多めに入れてもらう必要があります。 この方法のメリットは、徐々に明るくしていく方法よりも早く移行でき、染め直しに行く間隔も3か月程度で済むことです。こまめに美容院に通うのは面倒な人や、忙しい人に向いています。
なお、真っ白なハイライトが入ったヘアスタイルは、かなり華やかな印象になり、抵抗がある人もいるかもしれません。 その場合は、脱色した上から薄い色合いのヘアカラーで染めて、柔らかい印象にもできます。 自分ではなかなかできない方法なので、かかりつけの美容院でお願いしましょう。
この際、全体の仕上がりが自分のイメージに合うように、しっかり相談することが必要です。
ブリーチする
ブリーチとは脱色のことで、髪の毛の中にある色素を抜く方法です。 これまで染めた髪の色をすべて脱色して、新しく生えてきた白髪との境目を分からなくします。 この方法なら、思い立った時すぐにでもグレイヘアにできるのです。 グレイヘアにするための、一番早い方法といえるでしょう。
ただし、ブリーチをした髪は真っ白になるとは限りません。 多くの場合、薄い黄色や赤の色合いが残ってしまい、汚い印象になってしまいます。 そのため、最初はブリーチした上に明るいグレイやアッシュ系のヘアカラーを乗せるのが一般的です。 その上で、生えてくる自分本来の髪に移行していきます。
大きくイメージチェンジをしたい人、時間をかけずにグレイヘアにしたい人にはこの方法がお勧めです。 一方、急な変化を望まない人には向いていません。
また、ブリーチは通常のヘアカラーよりも刺激が強いものです。 肌が弱い人や、刺激が心配な人は避けた方がよいでしょう。
この方法も、自分に向いているかどうかや、一時的に染めるヘアカラーの色合いなどについて美容師さんと相談してから行いたいものです。
グレイヘアにする際の注意点
定期的にカットする
グレイヘアにしたあと、なんとなく汚い印象になったり老け込んでみられることがあります。 これを避けるためには、定期的なヘアカットを怠らないことが大切です。 髪を染める必要がなくなると、つい美容院に行く回数を減らしてしまいがちになります。
しかし、ヘアスタイルが崩れたままのグレイヘアは、だらしなく見えるものです。 グレイヘアであっても、元気でおしゃれに見えるようなヘアスタイルを、美容師さんと相談してみましょう。
その上で、1か月から1か月半くらいの間隔でカットに通うことが必要です。
しっかりケアする
グレイヘアにした人は、髪の手入れをしっかりすることも必要です。 特に、トリートメントは積極的に取り入れ、ドライヤーにも気をつかいましょう。 白髪というものは乾燥しやすく、黒髪よりも細いものです。 また、黒い髪が残っていても、染めていた時と比べてツヤがなく寂しい感じになりがちなので、トリートメントでケアしましょう。
更に、年齢を重ねると髪の本数が減ってくるので、頭の地肌が見えてしまうことも。 ドライヤーを使う際は、トリートメントをしたあと、頭頂部の髪を立てるようにスタイリングするとボリュームが出ます。
服装やメイクにも気を配る
グレイヘアにした後は、特に服装やメイクにも気を配ることが必要です。 老け込んだと思われないように、きちんとしたスタイルを心がけましょう。 また、髪の色が変わると、それまで似合っていた服やメイクが合わなくなることがあります。髪の色に合わせて、服やメイクの色も見直しましょう。
髪の色がモノトーンで、服装もモノトーンではくすんだ感じになります。 思い切って明るい色、はっきりした色の物を選ぶと元気な印象になるのです。 スカーフなどの小物だけでも鮮やかな色味のものを足してみると、ぐっとおしゃれな雰囲気がでますよ。
鏡の前で全身を映しながら、新しいファッションを模索し、楽しみましょう。
素敵なグレイヘアにするには努力が必要
グレイヘアにしたとき、綺麗だなと感じてもらうためには一定の努力や工夫が必要です。 ただ髪染めを止めるだけでは見苦しく、老け込んだ感じになってしまいます。 まずは、かかりつけの美容院で、グレイヘアに移行する方法について相談しましょう。
完全にグレイヘアになるまでに時間がかかることもあるので、根気も必要かもしれません。 またグレイヘアにした後も、これまで以上に自分に手をかけましょう。
それによって、シニアならではの落ち着いた魅力を増すことにつながるはずです。
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