【動画あり】身元保証相談士協会とは!? 設立のきっかけについてもご紹介!
公開日: 2021年12月17日
更新日: 2022年06月02日
- 身元保証
- 動画
- 加藤
- みなさんこんにちは。いきわく編集部の加藤です。 本日は、身元保証相談士協会の鎌田さんにお話を伺いたいと思います。 それでは簡単に自己紹介をお願い致します。
- 鎌田さん
- 私はもともと、オーシャングループの行政書士法人オーシャンで、行政書士として遺産相続の手続きを専門に行っておりました。 その中で、ご高齢の方で特におひとりさまの方のお悩みがたくさんありましたので、今はこの身元保証人を務めるという身元保証事業に携わっています。よろしくお願い致します。
身元保証とは
- 加藤
- 単刀直入にお伺いしますが、身元保証とはどのようなものなのでしょうか?
- 鎌田さん
- 身元保証というと3つあって、1つ目は賃貸する時、2つ目には就労する時の身元保証人というのがあるんですよね。 我々は最後の3つ目の、高齢者の方が高齢者施設に入居したり病院に入院したりする際の身元保証人・連帯保証人を引き受けるというのを専門にやっております。ですから、我々がいう身元保証というのは、高齢者の方が必要とする身元保証をサポートするということですね。 たとえば施設に入った時、月々の料金を払えなくなってしまった場合に、連帯保証人の我々が肩代わりをします。あとは、お金のことだけではなくて、緊急時に駆け付けたり、日常の買い物代行をして差し上げたりというようなことを行っているのが、我々の身元保証人業務となっています。
- 加藤
- 高齢者の方の幅広いサポートをすることを身元保証というんですね。
身元保証が必要な方・必要な場合
- 加藤
- 身元保証はどんな方にとって必要なのでしょうか?
- 鎌田さん
- どんな方に必要かというところについては、身寄りのない方というのがわかりやすい表現かと思います。 特にお子様がいない方、ご兄弟がいらっしゃってもなかなか駆け付けが出来ないという方ですかね。 あとはご夫婦で、配偶者が亡くなって結果的におひとりになってしまった方も、身元保証人が必要になります。
- 加藤
- なるほど。続いて、身元保証はどんな時に必要になるのでしょうか?
- 鎌田さん
- どんな時に身元保証人の役目があるかというと、老人ホームに入る時や入院する時ですね。 老人ホームに入る時は、我々が緊急時の連絡先となり、突然体調を崩されて病院に入院される場合には、ご家族の代わりにサポートをします。入院する時も、その方の医療の方針など細かいご本人の希望がありますので、我々が事前にお聞きしておいて、ドクターに伝えていくという役目があります。あとは、葬儀社さんの手配をすることや納骨ですね。 そういったことまですべてやりますので、亡くなった後のことまでサポートしていくのが私たちの仕事となっています。
- 加藤
- 身元保証人は様々な時に必要になってくるんですね。
身元保証相談士協会について
- 加藤
- 身元保証相談士協会について教えてください。
- 鎌田さん
- まずは、私たちの身元保証相談士協会の立ち上げのきっかけになりますが、身元保証会社ってたくさんあるんですけれど、特に監督省庁が決まっていないんです。 ですから、ガイドラインが存在していなかったり、高齢者の方をしっかりサポートできるような契約書のひな形も一切存在していなかったりしました。そこで、私たちがもともと身元保証事業を8年間やっていた中でのスキームを用いて、「身元保証人として必要な知識や、契約書の内容についてのルールを作ってしまおう」と思い、身元保証相談士協会を設立しました。
- 加藤
- なるほど。そういうきっかけがあったんですね。
- 鎌田さん
- 加えてもう一つ、「身元保証相談士」という国内で唯一の身元保証専門の資格も作り、運用しています。 この身元保証相談士のカリキュラムで、高齢者の方に携わるにあたってのいわゆる終活全般の知識や、身元保証人に必要な基礎知識を学んでいただいています。この協会の講座を通じて、身元保証事業として活躍できる方たちを輩出しているというのも、もう一つの我々の事業ですね。 資格の付与と、あとは身元保証事業を健全に運営しているかどうかの管理監督も我々が担っております。
- 加藤
- 安心して身元保証が頼めるルールを広められているんですね。
身元保証相談士の仕事について
- 加藤
- あらためて、身元保証相談士の仕事を教えてください。
- 鎌田さん
- 身元保証人は、お客様の健康状態に問題がないかどうか確認し、また信頼関係を結ぶためにも、定期訪問を年間3回しています。 ご自宅にいる方でいうと、認知症になっていないかどうかを確認し、財産管理が必要であればそれもします。 施設に入った方でいうと、施設長やケアマネさんと情報交換をしながら、お薬が変更になっていないかどうか、お客様の体調に問題がないかどうかというのを見ています。 また、施設に入居する時の入居契約にも我々が立ち会いますし、ご自宅から施設に引っ越される時も、お引っ越しのお手伝いをします。 病院に入院した時にも、入院生活の中での日用品を買ってお届けしたりしますね。
- 加藤
- なるほど。引っ越しや買い物のサポートもされているんですね。
- 鎌田さん
- そして、ここはまさに一番多いですけれども、亡くなった時の葬儀の手配ですね。 病院に駆け付けて死亡の確認があったら、そこから我々が葬儀社さんに連絡をとって、死亡届を出してという一連の作業をやっています。火葬場でも立ち会い、ご遺体が火葬場に入って、お骨になって出てくるというところまで見届けた上で、納骨に行きます。 最後はお部屋の片づけ、それと相続財産、財産の清算業務というのをやっていきます。お元気なうちから、体調を崩された時、入院した時、終末期、亡くなった後の整理というところまで、すべて行っていくのが身元保証相談士の仕事になっています。
- 加藤
- 身元保証相談士はたくさんの役割があるんですね。
- 鎌田さん
- そうですね。なかなか責任が重いんですけれども、ひとつずつ信頼感を得られるように努めております。
お客様の年齢層
- 加藤
- お客様のご年齢層はどのくらいですか?
- 鎌田さん
- メインのお客様の年齢層でいうと、70代、80代のシニアの方が多いですね。 やはり、お独り身の方が一番多いですけども、明確にお困りごとが沸き起こっているという方々がご相談に来られますかね。あと我々のところでは、比較的若い方がお客様になっていることも、いくつかあります。 60代の方になりますが、今すぐ困ってしまうことはないんですけれども、「これからの段階でだれか頼れる人がいないと困るなあ」ということで、将来の身元保証人をあらかじめ決めておくために、ご相談に来られる方がいらっしゃいますね。
- 加藤
- なるほど。60代の方もご相談にいらっしゃるんですね。
- 鎌田さん
- 身元保証人を決めることは、家族の代わりになる人を決めることだとも思いますので、比較的時間をかけてゆっくり決めていくことになります。 お若い方でもご相談頂ければ、我々も携われることをお伝えした上で、一緒に考えていくことができるかと思います。
- 加藤
- 今必要でない方も相談していいんですね。
- 鎌田さん
- そうですね。我々は事例もたくさん持っていますし、「こういった方はこういう対策を取られていますよ」というアドバイスができるかと思いますので、ご相談いただけましたらうれしいです。
身元保証相談士協会の課題
- 加藤
- 鎌田さんがお考えになる、身元保証相談士協会の課題とは何でしょうか?
- 鎌田さん
- 身元保証人がどういう存在なのかというのは、なかなかまだ認知されていないと思うんですね。 身元保証人という仕事自体が存在しているんだっていうことも、知られていないと思います。私たちとしては、まずは身元保証人というこの存在が、具体的にどういったサポートができるかということを広く周知していくのと、わかりやすい形で私たちの取り組みを伝えていくことが、これからの課題かなと思っております。
- 加藤
- 実は私も、今回のインタビューをさせていただくまでは身元保証人について知りませんでした。
- 鎌田さん
- そうですよね。いろんな場面で身元保証人が携わっていけるというところの情報発信が必要なのかなと思います。
身元保証相談士協会からのメッセージ
- 加藤
- 最後に皆様へメッセージをお願い致します。
- 鎌田さん
- 私たち身元保証相談士協会では、広く終活全般のことをサポートできるようなカリキュラムを組んで会員に情報発信していたり、過去の事例を見ながら対策を提案したりしていますので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。 また、私たちも1回きりの相談ですべてが解決できるとは思っておりませんので、お気軽にお立ち寄りいただき、一緒にお悩みを解決していければと思います。 皆様に貢献できるように、これからも協会として努めていきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願い致します。
- 加藤
- 鎌田さん、本日はお時間をいただきありがとうございました。
今回、身元保証相談士協会についてインタビューさせていただき、身元保証の必要性、また身元保証相談士協会の設立のきっかけや取り組みについて詳しく理解することができました。 老後の生活サポートや亡くなった後の手続き等にご不安を感じることがあれば、無料で専門家に相談できますので、気になる方は一度お問い合わせしてみてくださいね。 全国93拠点の会員が
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